Wixのドメインを移管できないときは?確認する順番と状況別の対処法
Wixのドメイン移管が進まないときに、管理会社、ロックと変更日、認証コード、有効期限・状態、申請状況を確認する順番と状況別の対応を解説。移管とDNS設定の違いや、新サイト接続前のメール設定の確認も整理します。

Wixのドメインを移管できないときは、まず現在の管理会社を確かめ、その後に「ロックの種類と直近の変更日」「登録者メールと認証コード」「有効期限・ドメイン状態」「移管先の申請状況」を順に確認しましょう。移管できない理由によって、必要な対応は解除操作、期間満了までの待機、コードの確認、ドメインの復旧などに分かれます。
また、ドメインの管理会社を変える「移管」と、新サイトへ接続先を変える「DNS設定」は別の作業です。移管を待つ間も、管理先を変えずに新サイトへ接続する方法を検討できます。
まずは次の表で、確認する項目と次の行動を整理してください。
| 確認すること | 該当した場合の次の行動 |
|---|---|
| 現在のドメイン管理会社 | Wix以外の管理なら、その会社の移管手続きを確認する |
| ロックの種類と直近の変更日 | 通常のロックは解除手順を確認し、60日制限に該当する場合は期間を踏まえて予定を見直す |
| 登録者メールと認証コード | 送信先を確認し、コード取得後は移管先で申請する |
| 有効期限と現在の状態 | 請戻猶予期間なら、現在の管理会社で復旧してから移管する |
| 移管先での申請状況 | 処理中か失敗かを確認し、追加対応や問い合わせが必要か判断する |
以下では、主にWixから他社へドメインを移管する場合を説明します。仕様に関する説明は、2026年10月18日時点で確認されたWix・ICANNの公式資料に基づきます。
まず、ドメインの管理会社と移管の方向を確認する
「Wixのサイトで使っているドメイン」が、必ずWixで管理されているとは限りません。他社で取得したドメインを、Wixのサイトへ接続している場合もあります。
最初に、ドメインを購入・更新している会社と、契約や管理画面を確認してください。Wixの公式案内では、ドメインの「連絡先を編集」が表示されない場合、購入先のドメインホストへ問い合わせるよう説明されています。確認方法は、Wixのドメイン連絡先情報に関する案内で確認できます。
作業を整理するときは、次の違いを押さえておくと判断しやすくなります。
- ドメイン移管:ドメインの管理会社を変更する作業。
- DNS設定:ドメインをどのサイトやメールサービスへ接続するか設定する作業。
- サイト・メールの移行:ページの内容やCMS、メールアカウントなどを新しい環境へ移す作業。
ドメインを移管しただけで、サイトの内容やメールアカウントまで移るわけではありません。
なお、Wixは確認日時点で、.jp・.co.jpドメインの購入およびWixへの移管には対応していません。一方、外部で管理するこれらのドメインをWixサイトへ接続することはできます。.jp・.co.jpを使っている場合は、まず外部の管理会社を確かめ、その会社の手続きを確認しましょう。これはWixへの受け入れ条件の説明であり、Wixから他社へ移管する条件とは区別してください。詳しくは日本の.jp・.co.jpドメインについてのWix公式案内を参照できます。
移管ロックと直近の変更日を確認する
通常の移管ロックと60日制限を分けて考える
管理画面にロックの表示があっても、解除操作だけで移管できるとは限りません。通常の移管ロックなのか、一定期間の移管制限なのかを確認する必要があります。
Wixは、次の手続きから60日間はドメインを移管できないと案内しています。
- ドメインの新規登録
- 他社間でのドメイン移管
- 登録者の連絡先情報の変更
まず、登録日、前回の移管日、登録者情報を変更した日を確認してください。60日制限に該当する場合、通常のロック解除操作だけでは回避できません。該当する手続きの日付を確認し、制限期間を踏まえて移管予定を組み直しましょう。
通常の移管ロックであれば、Wixの移管案内と管理画面に表示される指示に沿って、必要な解除操作を確認します。条件の詳細は、Wixの60日間ロックの条件を確認するから参照できます。
認証コードを受け取れないからといって、先に登録者メールを変更するのは避けましょう。連絡先の変更自体が移管制限につながる可能性があるため、変更前に対応を確認することが大切です。
認証コードが届かない・使えないときの確認事項
送信先はドメイン登録者のメールアドレス
Wixで取得したドメインを他社へ移管する場合は、管理画面の「ドメイン」で対象の「Wixから移管」を選び、案内に従って手続きを進めます。
移管に使う認証コードであるEPPコードは、ドメイン登録者の連絡先メールアドレスへ送信されます。届かない場合は、まずドメインの登録者メールを確認し、その受信箱を確認してください。
登録者メールを現在使えない場合は、連絡先を変更する前にWixへ対応を確認しましょう。前の節で説明したとおり、登録者情報の変更後には60日制限が生じる場合があります。
操作の流れと送信先は、Wixから他社へドメインを移管する公式手順を確認するから確認できます。
コードを受け取った後は移管先の申請を確認する
EPPコードの取得は、移管の完了ではありません。受け取った後は、移管先の管理会社が案内する方法で申請を進めます。
コードの入力でエラーが出る場合は、最初の確認として、対象ドメインとコードが一致しているか、貼り付け時に前後へ不要な空白が入っていないかを見直してください。それでも使えない場合は、表示されたエラーを控え、発行元のWixまたは移管先へ確認しましょう。
コードの受付条件やエラーへの対応は移管先によって確認が必要です。入力を繰り返すだけでなく、「コードを取得できていない」のか「取得したコードを移管先が受け付けない」のかを分けて伝えると、確認すべき箇所が明確になります。
期限切れの場合は、現在のドメイン状態を確認する
有効期限を過ぎていても、それだけで移管できないとは判断できません。重要なのは、期限切れ後のどの状態にあるかです。
Wixは、猶予期間中の期限切れドメインは移管できる一方、請戻猶予期間に入ったドメインは移管できないと説明しています。請戻猶予期間に該当する場合は、現在の管理会社でドメインを復旧してから移管する順序になります。
ICANNのドメイン移管FAQ第11項でも、Redemption Grace Periodに入った場合は、現在のレジストラで復旧してから移管する必要があると案内されています。
ただし、期限切れ後の扱いはドメインの拡張子によって異なります。「期限から何日経ったか」だけで判断せず、管理画面の状態を確認し、不明なら管理会社へ「現在は猶予期間か、請戻猶予期間か」「移管の前に復旧が必要か」を問い合わせてください。ICANNの説明を.jpなどすべての拡張子へ一律に当てはめないことも必要です。
Wix管理のドメインについては、期限切れのWixドメインを外部へ移管する条件を確認するから詳細を確認できます。
「処理中」なのか「失敗」なのかを移管先で確認する
移管先で申請を済ませているなら、現在の表示と通知を確認しましょう。「pending」「in progress」などの処理中表示は、それだけで失敗を意味するものではありません。
Wixの他社への移管に関する公式案内では、移管には通常最大7日かかり、途中で処理中の表示になる場合があると説明されています。これは通常の目安であり、必ず7日以内に完了するという保証ではありません。
申請日を確かめるとともに、追加対応を求めるメールが来ていないか確認してください。開始後の最新状況は、移管先の管理会社へ問い合わせます。再申請する前に、今の申請が待機中なのか、対応が必要な状態なのかを確かめましょう。
問い合わせ前に、次の情報を手元にまとめておくと、状況を具体的に伝えられます。
- 対象のドメイン名
- 移管を申請した日
- 管理画面に表示されている状態やエラー文
- 追加対応を求めるメールの有無と内容
- 新規登録日、前回の移管日、登録者情報を変更した日
認証コードそのものを、公開の質問欄や共有資料に記載する必要はありません。まずは申請状況とエラーの内容を伝え、確認先の案内に沿って対応してください。
移管を待つ間に、新サイトへの接続を進められるか検討する
管理会社を変えずに外部サイトへ接続する方法もある
新サイトの公開準備を進めたい場合は、ドメイン移管と接続先の変更を分けて検討しましょう。
Wixには、Wix管理のドメインを外部サイトへ接続する公式案内があります。接続先のホストから必要なAレコード・CNAMEレコードを受け取り、DNSを設定する方法です。Wix管理のドメインを外部サイトに接続する方法を確認するで手順を参照できます。
60日制限などで移管を待っていても、Wixでの管理を続けたまま新サイトへ接続する方法を検討できます。新サイトのホストに必要な設定値を確認し、現在のドメイン状態で設定できるかを確かめましょう。移管完了日とサイトの切り替え日を分けて考えることで、先に進められる作業を整理できます。
接続先を変える前にメール用の設定を確認する
DNSはサイトだけでなく、メールの接続にも関わります。Wixの公式案内でも、外部のメールを接続する際にはMXなどのDNSレコードを使うと説明されています。詳細は外部で購入したメールをWixに接続する案内で確認できます。
サイトの接続先を変更する前に、現在のメールサービスの管理先と、メール用のDNSレコードを控えておきましょう。そのうえで、変更後も必要なレコードを維持するよう、設定内容を確認してください。
新サイトへの接続、ドメインの管理会社変更、メール環境の移行をそれぞれ整理しておくと、何を変更する作業なのかを関係者間で共有しやすくなります。
確認結果を整理し、リニューアルの次の作業を決める
Wixのドメインを移管できない場合は、まず管理会社を特定し、制限期間、認証コード、期限と状態、移管先の申請状況を確認してください。確認結果に応じて、次の行動を選びます。
- Wix以外で管理している:現在の管理会社に移管手続きを確認する。
- 60日制限に該当する:制限期間を踏まえて予定を見直し、新サイトへの接続方法も検討する。
- 認証コードを受け取れない・使えない:登録者メールや入力内容を確認し、Wixまたは移管先へ問い合わせる。
- 請戻猶予期間に入っている:現在の管理会社で復旧してから移管する。
- 申請後の状況が分からない:申請日と表示内容を整理し、移管先へ進捗を確認する。
ドメイン手続きの見通しが立ったら、新サイト側で必要な作業も整理しましょう。残すページと見直す内容、ページ構成、URL、CMS、問い合わせまでの導線などは、ドメイン移管とは別に決めておく必要があります。
KizashiのWebサイトリニューアルでは、既存サイトの分析、内容・構造の再整理、UI/UXの改善、SEO・URL・CMS移行を扱っています。たとえば、移行を機にサービス説明を整理したい、目的のページを見つけやすくしたい、更新しやすいCMSへ見直したい場合は、サイト全体を見直す範囲として検討できます。
ドメインの手続きに加えてサイト全体の移行・改修も必要なら、サイトの構成やURL・CMSを含むリニューアルの支援内容を確認するから、自社で必要な作業と照らし合わせてみてください。
